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松山油脂の公式アカウント。無添加石けん・スキンケアで知られるメーカーとして、製品情報と最新トピックスを淡々と発信する『情報インフラ型』運用が特徴。bio冒頭で『個別のお問い合わせには対応しかねます』と明言し、SNSをカスタマーサポート窓口にしない設計を取っているのは、ものづくりに集中するブランド姿勢の表明にもなっている。直近では富士河口湖工場20周年のオープンファクトリーを告知しており、製品単体ではなく『製造現場・工場・つくり手』までを開示することで、無添加・素材主義というブランド価値を可視化している点が秀逸。ハッシュタグ #松山油脂 を起点に公式投稿とユーザー投稿を緩やかに連結し、派手な拡散施策に頼らず36,720フォロワー/投稿578本を積み上げてきた継続性が、堅実なファンベース型ブランドの理想形といえる。
自治体・公共業界のフォロワー規模分布(業界平均: 1.5万)
白とオフホワイトを基調に、製品の素材感を引き立てる淡い自然光と低彩度の写真トーンで統一。明朝体に近い細身の和文タイポグラフィでブランド名・製品名を控えめに配置し、装飾的なグラフィックや派手なフィルターを排除。フラットレイと工場・原料カットを交互に織り交ぜ、編集は『説明より佇まい』を優先した静謐で清潔なミニマル設計。
新製品・定番製品の使用シーン紹介
富士河口湖工場・開発現場など『つくり手』ストーリー
石けん・スキンケアの素材/処方にまつわる知識発信
松山油脂の運用は、自治体・公共カテゴリに分類されてはいるものの実態は『製造業ブランドの情報インフラ型運用』であり、578投稿で36,720フォロワーという数字以上に、ファンベースの厚みが資産化している点が際立つ。
コンテンツの軸は『製品情報』『製造現場』『工場・人』の三層構造で、新製品リリース・リニューアル告知をベース投稿としつつ、富士河口湖工場20周年オープンファクトリーのような『つくり手の場』を定期的に開示するフォーマットを組み込んでいる。リール偏重ではなく単写真とカルーセルを淡々と積み上げる構成で、トレンド追随を意図的に避けている。
競合となる無添加・自然派コスメブランドが『使用シーン演出』『インフルエンサー起用』『ビフォーアフター訴求』に傾斜する中、松山油脂は『製品を語らせず、製造姿勢を見せる』方向に振り切り、bio冒頭で『個別のお問い合わせには対応しかねます』と明言してSNSをCS窓口化しない設計を取る。これにより運用負荷を抑えつつブランドの『硬派さ』を逆説的に強化している。
エンゲージメント設計は派手なCTAを置かず、ハッシュタグ #松山油脂 を起点にUGCを緩やかに束ねる『静かな循環』を選択。プロフィール導線も公式サイトの新着URL一本に絞り、ECや問い合わせへの即時転換を狙わない。フォロー中わずか11という設計も、情報源としての一方向性と編集主体性を象徴している。
無添加・素材主義業界が抱える『科学的根拠の見えにくさ』『価格優位性の説明難』という課題に対し、工場・原料・職人を可視化することで信頼を担保するアプローチを取り、広告依存を避けながら長期ファンを育てている。
運用代行を担う代理店が学ぶべきは、KPIを『短期エンゲージメント率』ではなく『ブランド資産の蓄積』に置く運用設計の勇気、SNSをあえてCS窓口にしない境界線設定、そして派手な企画より『継続的な現場開示』こそが製造業ブランドにおける最強の差別化資産になるという視座である。
問い合わせ非対応を明言し、SNSの役割を『発信』に絞り込んで一貫運用
工場開放など『つくり手・製造現場』を見せ、無添加ブランドの信頼を可視化
派手な施策に頼らず、製品×現場×ハッシュタグの淡々運用で継続的にファン蓄積
松山油脂のInstagram運用遍歴を歴史的視点で分析すると、
2010年代前半〜中盤に開設されたと推測される本アカウントは、当初は新製品リリース告知中心の『カタログ型運用』からスタートしたと考えられる。その後2010年代後半のInstagram美容ブーム期に、多くの無添加・自然派ブランドが『使用シーン演出』『インフルエンサーPR』『ビフォーアフター訴求』へ舵を切る中、松山油脂は意図的にそれらを採用せず、『製品』から『製造現場・工場・つくり手』へと被写体を拡張する方向に独自進化を遂げた可能性が高い。直近の富士河口湖工場20周年オープンファクトリー告知はその到達点といえる。
過去にはストーリーズやライブ配信、リール偏重への移行も検討された形跡が薄く、単写真とカルーセルを淡々と積み上げるフォーマットに早期に収斂したと推測される。ハッシュタグ施策も派手なキャンペーンタグではなく、ブランド名そのままの #松山油脂 一本に絞り、UGCを緩やかに束ねる『静かな循環』設計に辿り着いている。
同業界比では、Instagram黎明期から公式アカウントを構えた点は『早い』部類だが、リール対応・ショート動画への適応は明らかに『遅い』、というより意図的に距離を置いている。bio冒頭で『個別のお問い合わせには対応しかねます』と明言する境界線設定も、多くのD2Cブランドが2020年前後にSNSをCS窓口化する流れと逆行する選択で、業界内では稀有な硬派姿勢として早期に確立されたと推測される。
現在も継続している過去の名残として、白・オフホワイト基調の低彩度トーン、明朝系の和文タイポ、フラットレイと原料カットの交互配置という編集ルールは開設初期から大きく変わっていない可能性が高く、トレンド追随を排した『佇まいの一貫性』こそがフォロワー36,720・投稿578本を支える資産になっている。
フォロワー
3.7万