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秋田犬を象徴アイコンに据え、英語と日本語を併記したバイリンガル運用で訪日インバウンドと国内旅行検討層の両方を狙う観光プロモーションアカウント。bioでは「adorable Akita dogs」を入口に、公式サイトへ travel information / things to do / recommended itineraries の3軸で送客導線を明示しており、Instagramを認知獲得のフックに、深い旅程検討はサイト側で完結させるハブ&スポーク構造を採っている。フォロワー約1.5万・投稿619件という長期運用の蓄積を活かし、四季の自然景観・郷土文化・グルメ・温泉といった秋田固有の観光資源を写真ビジュアルで訴求する自治体公共アカウントとして、競合の都道府県観光垢の中でも「秋田犬」というキャラクター資産で識別性を確保している点が差別化軸となる。
自治体・公共業界のフォロワー規模分布(業界平均: 1.5万)
秋田の四季を映す自然光ベースの写真主導で、ブルー(冬・空・海)とグリーン(夏・山)、紅葉のアンバーが季節ごとに循環する配色設計。フィードはサンセリフ英文を最小限に添えるクリーンなレイアウトで、過度なフィルターを避けた素材感重視のドキュメンタリー調。秋田犬カットをアクセントに配し、温かみと和の静謐さを両立させた落ち着いたトーン。
秋田犬や郷土文化など県固有の象徴モチーフ
四季の景観・自然観光地のビジュアル訴求
旅程提案型のスポット・グルメ・温泉紹介
コンテンツ軸は『四季×秋田固有資源(秋田犬・なまはげ・きりたんぽ・乳頭温泉・田沢湖・男鹿)』を縦軸に、横軸として旅程提案(things to do / itineraries)を据える二層構造。投稿は単写真主体で、季節イベント(竿燈まつり・横手かまくら・桜・紅葉)を年間カレンダー的に配置するエディトリアル設計が読み取れる。619件という長期蓄積はアーカイブ価値そのものを資産化している。
47都道府県観光垢が乱立する中、『秋田犬』というキャラクターIPをbio冒頭(adorable Akita dogs)に置き、検索/発見面での識別記号として機能させる差別化が秀逸。多くの自治体が『絶景』『グルメ』で同質化する中、生き物アイコンによる感情接続を独占している。
CTA設計はIG完結を狙わず、bio記載のbit.ly短縮URLで公式サイトへ送客するハブ&スポーク型。リール比率を抑え写真フィードで世界観醸成→深い検討はWebという役割分担が明確。英日併記キャプションでインバウンド/国内の二重ファネルを単一投稿で処理する効率設計も特徴。
自治体観光アカウント特有の『縦割り素材依存(各部署/事業者提供素材の寄せ集めでトンマナ崩壊)』『季節偏重(冬の雪景色だけバズって通年訴求弱)』という課題に対し、秋田犬という年中使えるアイコンと統一フォト基準で通年エンゲージメントを平準化している。フォロー中613という対等な数値は地元事業者・他観光垢との相互送客ネットワークを示唆。
代理店示唆として、自治体案件では『総花的網羅』ではなく1つの象徴アイコン(動物・人物・名物)を旗印に据え検索資産化する設計、英日併記による1投稿2マーケット運用、IG完結ではなく公式サイトへの送客KPIで評価する設計思想が学べる。フォロワー1.5万という数字以上に、長期積み上げによる検索ヒット面とアーカイブ閲覧が真の価値である点も重要な気づき。
bio冒頭で秋田犬という強い象徴を提示し記憶定着を図っている
英語併記でインバウンド層と国内層の二軸を同時に取りに行く設計
サイト送客導線(travel info/things to do/itineraries)を明文化
Visit秋田は、2010年代後半に全国の都道府県観光コンベンション協会・DMOが一斉にInstagram公式アカウントを開設した『自治体観光IG黎明期』の中で立ち上がったと推測される。当初は他県同様、各市町村・観光協会・事業者から寄せられた写真素材を週数回ペースで投稿する『広報誌のデジタル版』的運用だった可能性が高く、四季の絶景・郷土料理・祭事を満遍なく扱う総花的フェーズを経ていると考えられる。
転換点として、2018年の渋谷ハチ公生誕90年・2019年のロシアフィギュア選手ザギトワへの秋田犬贈呈などで秋田犬が国際的にバズった文脈を受け、『adorable Akita dogs』をbio冒頭に固定する象徴アイコン戦略へ集約していったと推測される。リール隆盛期(2021〜)にも安易な動画量産に流されず写真フィード主導を維持した点は、観光DMOとしては珍しい判断で、世界観の一貫性を優先した編集方針が読み取れる。
同業他県比較では、英日併記キャプションによるインバウンド対応着手は早かった部類(多くの県は2020年前後のコロナ後にようやく着手)である一方、リール・ショート動画への本格シフトは慎重で『遅い』寄り。bit.ly短縮URLでの外部送客運用も、リンクインバイオツール(linktree等)が主流化する中ではやや古典的な構成を継続している。
現在の運用に残る過去の名残として、619件というアーカイブ量に裏付けられた『年間カレンダー型エディトリアル(竿燈・かまくら・桜・紅葉のローテーション)』は黎明期から続く継続テーマであり、フォロー613という相互フォロー型ネットワーク運用も地元事業者との関係構築期から維持されている公共アカウント特有の名残と推測される。秋田犬軸への集約後も、なまはげ・乳頭温泉・田沢湖といった『秋田固有資源カタログ』を網羅する初期DNAは温存されており、象徴アイコン×総花アーカイブのハイブリッド構造が現運用の到達点と言える。
フォロワー
1.5万