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中古マンション×リノベーションの売買仲介サービス「cowcamo」の公式アカウント。bioに「会員登録数60万人突破」と明記し、潜在層(=「いつか買うかも」層)への接点づくりをミッションに据えている点が明確。投稿軸は大きく3本柱で、①リノベマンションの新着物件情報、②過去のリノベーション事例、③購入後の暮らしの様子を組み合わせ、検討の初期〜中期フェーズに沿ったコンテンツ設計が読み取れる。不動産アカウントにありがちな「価格訴求・煽り型」を避け、生活シーンを切り出すことで「住まいを買う=暮らしを買う」という世界観を醸成。フォロワー11万・投稿2964件という蓄積から、ストック型コンテンツとしての検索流入・保存導線も機能していると推測される。公式認証バッジで信頼性を担保しつつ、bio末尾で外部リンク(物件・事例一覧)へ送客する設計も洗練されている。
不動産業界のフォロワー規模分布(業界平均: 7.3万)
温白色〜オフホワイトを基調に、無垢材・リネン・グリーンを差し色にした生活感のある写真設計。広角で部屋の奥行きを切り取り、自然光主体の柔らかな露出で「築年数を感じさせない清潔感」を演出。テキストはサンセリフ細字+細い罫線で情報量を抑え、不動産特有の赤字煽りや価格POPを排除。間取り図はモノクロ線画で統一し、暮らしの主役は住まい手という編集姿勢が一貫している。
リノベマンションの新着物件紹介(間取り・立地・価格帯)
実例ベースのリノベーション施工事例ビフォーアフター
購入オーナーの入居後ライフスタイル取材
(1)コンテンツ軸は「新着リノベ物件紹介」「過去リノベーション事例」「購入後の暮らしスナップ」の3本柱で、検討フェーズ別に役割が明確に分かれている。新着物件はカルーセル1枚目に間取り+エリア+価格帯を載せたサムネ設計、事例投稿はBefore/Afterと施主インタビュー要素、暮らし投稿はユーザー宅訪問という構成で、フォーマットの型が完全に確立されている。(2)競合の大手不動産ポータル(SUUMO・HOME'S等)が「物件スペック網羅・価格比較」で勝負するのに対し、cowcamoは「物件×ライフスタイル×施主の物語」をワンセットで提示することで、検討初期の潜在層に『この暮らしが欲しい』という情緒的動機を植え付けている。価格訴求型ではなく世界観訴求型に振り切った点が最大の差別化。(3)エンゲージメント設計はカルーセル中心で、1枚目に「築年数・専有面積・エリア」をミニマルに掲示して保存動機を作り、最終ページで必ず物件詳細URL(bioリンク)へ誘導。リールでは内見動画や暮らしのVlogを使い、静止画では伝わらない「空気感」を補完している。会員登録60万人という社会的証明をbioに明示し、「いつか買うかも層」という曖昧な検討者の罪悪感を和らげるコピーで会員化のハードルを下げている。(4)不動産業界特有の「短期決戦・成約優先」の煽り型運用は、検討期間が長い住宅購入と相性が悪い。cowcamoはこの課題に対し『接触頻度を上げて第一想起を取りに行く』長期戦略で対応。中古マンション×リノベという新カテゴリの市場啓蒙も兼ねており、「リノベ=古い物件を安く買う」ではなく「リノベ=自分らしい暮らしを編集する」という価値定義の書き換えを投稿全体で実行している。(5)代理店への示唆は3点。第一に、検討期間の長い高単価商材ではコンバージョン直結のCTAより『世界観の蓄積』が中長期のCV源になる設計を採るべきこと。第二に、投稿フォーマットを3〜5パターンに型化し、運用工数を抑えつつブランド一貫性を担保する仕組み化が必須なこと。第三に、UGC的な施主登場コンテンツを定期供給するための『顧客→コンテンツ化』の社内パイプライン構築こそが、不動産・住宅業界のSNS運用代行で最も模倣困難な差別化資産になるという点である。
「いつか買うかも」層を明確にターゲット化し、検討前段階のフォロワーを資産化
新着物件・事例・購入後の暮らしの3軸でファネル全段を網羅
公式認証+会員数60万実績の提示で信頼性と権威性を両立
cowcamoは2015年前後にツクルバが運営を開始した中古マンション×リノベーション仲介サービスで、Instagramアカウントもサービスローンチに前後して立ち上げられたと推測される。
運用フェーズの変遷としては、初期(2015〜2017頃)は『リノベ事例ギャラリー』として施工後のビフォーアフター写真中心の投稿が主流だったと推測される。中期(2018〜2020頃)になるとサイト掲載物件のサムネ転用+簡素な物件情報という不動産ポータル的な投稿に寄った時期があった可能性が高い。後期(2021〜現在)では、コロナ禍で在宅時間が伸び『暮らしへの関心』が高まったタイミングを捉え、施主インタビューや暮らしスナップへと編集軸を大きくシフトし、現在の3本柱(新着物件・過去事例・暮らしの様子)へ収斂したと推測される。
過去には間取り図単体投稿や価格訴求カルーセル、ハッシュタグ大量付与型のリーチ狙い投稿も試行された痕跡が想像されるが、いずれも『世界観毀損』との判断で淘汰され、現在の温白色×自然光×サンセリフ細字という統一フォーマットに落ち着いた可能性が高い。リールについては競合より導入はやや遅めで、2022〜2023年頃から本格運用に入ったと推測される。
同業界比では、SUUMO・HOME'S・athomeといった大手ポータルが価格・スペック訴求型を貫いた中、cowcamoは『ライフスタイルメディア化』に最も早く舵を切ったプレイヤーで、不動産アカウントの世界観運用という潮流を作った先駆者と評価できる。一方、ショート動画・縦型内見Vlogの本格活用は北欧暮らしの道具店等のライフスタイル系より遅れた可能性が高い。
現在の運用に残る過去の名残としては、サービス本体の『リノベ事例DB』としての出自を反映した『事例アーカイブ性』、間取り図モノクロ線画の統一フォーマット、施主の物語を主役に据える編集姿勢、そして『いつか買うかも層』という長期接点ワードがbioに残り続けている点が挙げられ、ブランドの一貫性として継続テーマ化している。
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