goodroom(グッドルーム)のInstagram運用を分析|伸びている理由と、真似できるポイント【2026年版】
2026/9/26
「うちもInstagramを頑張っているのに、なかなかフォロワーが増えない」「投稿は続けているけど、問い合わせや来店にまったくつながらない」——不動産・住宅系の企業やお部屋探しサービスのSNS担当者から、こうした悩みをよく耳にします。物件写真を並べるだけでは埋没し、かといって凝った企画にはリソースが足りない。SNS運用の「正解」が見えないまま、更新だけが目的化してしまっているケースは少なくありません。
そんな中で、不動産×Instagramの文脈で継続的に名前が挙がるのが、リノベーション・デザイナーズ物件やマンスリー賃貸を扱う「goodroom(グッドルーム)」の公式アカウント(@goodroom_jp)です。本記事では、公開情報をもとにgoodroomのInstagram運用を分解し、なぜ支持されているのか、どんな「型」で投稿しているのか、そして自社アカウントに応用できるポイントは何かを、SNS運用事例データベース「unyou」の視点も交えながら整理します。フォロワー数やエンゲージメント率など裏付けの取れない数値は扱わず、公開されている事実と統計データに基づいて解説していきます。
goodroom(グッドルーム)とはどんなアカウントか
goodroomは、gooddaysホールディングス株式会社が運営する賃貸仲介・物件情報サービスで、リノベーション物件やデザイナーズ物件、敷金・礼金なしで住めるマンスリー賃貸などを中心に紹介しています。公式Instagramアカウント「@goodroom_jp」では、実際に入居可能な物件の写真や、暮らしのヒントとなるインテリア情報を日常的に発信しています。
特徴的なのは、単なる「不動産会社の宣伝アカウント」ではなく、「お部屋探しの過程そのものを楽しんでもらう」というコンセプトを一貫させている点です。物件情報サイトの一部として運用されているにもかかわらず、フィードを開くとインテリア雑誌やライフスタイルメディアを見ているような感覚になる構成になっており、この「メディア的な見え方」が、不動産業界のアカウントの中でも独自のポジションを築く土台になっています。

なぜ不動産業界の中でも支持されているのか
goodroomのアカウントが支持を集めている理由を分解すると、大きく3つの要素に整理できます。
1つ目は、実在する物件だけを紹介しているという信頼性です。撮影用に作り込んだモデルルームではなく、実際に契約できる部屋を扱っているため、「見て終わり」ではなく「行動につながる」投稿になっています。これは、住まい探しにおいて情報収集の中心が依然としてポータルサイトであるという調査結果とも整合的です。株式会社いえらぶGROUPが実施した調査では、エンドユーザーが部屋探しの情報収集に使うチャネルとして不動産ポータルサイトが60.5%で最多という結果が公表されており(いえらぶGROUP調べ、AT PRESS掲載)、SNSはポータルサイトへの導線・興味喚起の役割を担っていることがうかがえます。goodroomのInstagramは、まさに「見つけて終わり」にせず自社サイトへの動線を意識した設計になっている点が特徴です。
2つ目は、視覚的な世界観の統一です。物件の写真は、生活感を消しすぎず、かつおしゃれさを損なわないバランスで統一されており、フィード全体を通して「goodroomらしさ」が伝わるようにキュレーションされています。単発で映える写真を撮るのではなく、アカウント全体のトーン&マナーを揃えることで、フォロー後も継続して見たくなる状態を作っています。
3つ目は、動画・リールを使った疑似内見体験です。写真だけでは伝わりにくい部屋の広がりや動線を、音声解説付きの動画で見せることで、まるでオンライン内見をしているかのような体験を提供しています。株式会社スタイルポートが実施した新築マンション購入者向けの調査(PR TIMES掲載)でも、住宅購入検討者が参考にするSNSの1位はYouTubeという結果が出ており、動画コンテンツが住まい探しの意思決定に強く関わっていることが示されています。goodroomが早くから動画・リール活用に力を入れてきたことは、この消費者行動の変化と方向性が一致しています。
投稿の「型」を分解する
goodroomの投稿を観察すると、いくつかの再現可能な「型」が見えてきます。
- フック付きタイトル:「駅から◯分」「ペットと暮らせる」「在宅ワークが捗る」など、ライフスタイルの悩みや願望に直結するキーワードをタイトルや冒頭コメントに置き、スクロールを止める設計になっています。
- 統一感のある写真トーン:明るさや色味、構図のパターンをある程度揃え、フィード全体で「ブランドの世界観」を感じさせています。
- リールでの疑似内見:写真では伝わりにくい部屋の広さ・動線・収納量を、ナレーション付きの短尺動画で補足しています。
- ハッシュタグキャンペーンによるUGC活用:「#mygoodroom」というハッシュタグを使ったインテリアコンテストを展開し、実際にgoodroomの部屋で暮らすユーザーの投稿を集める仕組みを作っています。作り込まれたモデルルームではなく「本当に人が住んでいる部屋」が可視化されることで、見る側の納得感・信頼感が高まる効果を生んでいます。
この「実物件×世界観の統一×UGC」という組み合わせが、goodroomの投稿の核になっていると言えます。
フォロワーを"仲間"に変えるエンゲージメント施策
goodroomのアカウント運用で見逃せないのが、フォロワーとの関係構築です。運用初期には、ハッシュタグ投稿への積極的なリポストを行っていたとされ、これによってユーザーとの双方向のコミュニケーションが生まれ、フォロワーの増加につながっていったと紹介されています。単に発信するだけでなく、フォロワーの投稿を拾い上げて「見てもらえている」実感を持たせることが、アカウントへの愛着形成に寄与したと考えられます。
このアプローチは、フォロワーを単なる「閲覧者」ではなく「将来の顧客候補」として育てる設計とも言えます。今すぐ引っ越す予定がない人でも、日常的にgoodroomのアカウントを見続けることで、実際に住み替えを検討するタイミングになったときに真っ先に思い出してもらえる状態を作る。これは、不動産のように購買頻度が低く検討期間が長い業種において、非常に理にかなった考え方です。
運用体制から学ぶ、継続できる仕組みづくり
goodroomのInstagram運用については、SNS未経験の新卒社員が担当者としてアカウントの人気を維持・拡大させてきた事例が、人材業界のオウンドメディアでも紹介されています。専任の広報・マーケティング専門部隊だけに頼るのではなく、現場に近い立場の担当者が試行錯誤しながら運用し、社内の関係部署を巻き込みながら継続してきたプロセスがうかがえます。
これは中小企業や店舗単位でSNS運用を担当している方にとって、勇気づけられるポイントではないでしょうか。大きな専任チームがなくても、「アカウントの世界観を守る」「フォロワーとのやり取りを大切にする」という軸さえぶれなければ、継続的な成果につなげられる可能性があるということです。
ブランド世界観を広げる複数アカウント戦略
goodroomを運営するgooddaysホールディングスは、賃貸仲介以外にもカフェやサウナといったライフスタイル関連の事業を展開しており、それぞれに紐づくアカウントも運用されています。物件情報だけでなく、暮らし全体を彩るブランド体験として複数のタッチポイントを用意することで、「goodroomらしい暮らし方」というブランドイメージを多角的に補強しています。
1つのアカウントに全ての情報を詰め込むのではなく、目的別にアカウントを分けながらも世界観の軸を統一する。この考え方は、複数店舗・複数事業を持つ企業がSNS運用を設計する際の参考になります。
前提として押さえておきたいSNS環境のデータ
goodroomのような取り組みが機能する背景には、SNSが情報収集チャネルとして定着しているという土台があります。総務省「令和6年通信利用動向調査」によると、インターネット利用者のうちSNSを利用している人の割合は81.9%に達しており、SNSはもはや一部の若年層だけのツールではなく、幅広い年代の生活インフラの一部になっています。
また、Metaが2023年11月に開催した「Meta Marketing Summit Japan 2023」で公表した情報によると、国内のInstagram月間アクティブアカウント数は6,600万以上となっており、2019年に公表された3,300万から4年間で倍以上に拡大しています(Meta発表)。ビジュアル訴求力の高い不動産・インテリア領域にとって、Instagramが引き続き有効なチャネルであることを裏付けるデータと言えるでしょう。
投稿タイプ別の役割を整理する
goodroomの投稿を、目的別に整理すると以下のように分類できます。自社アカウントの投稿計画を立てる際の参考にしてください。
| 投稿タイプ | 主な目的 | 使われている工夫 |
|---|---|---|
| 物件紹介(写真) | 具体的な物件の魅力訴求・問い合わせ導線 | フック付きタイトル、統一感のある写真トーン |
| 物件紹介(リール・動画) | 部屋の広さ・動線の疑似体験 | ナレーション、テンポの良いカット割り |
| ハッシュタグ企画(UGC) | フォロワーとの関係構築・信頼性向上 | 「#mygoodroom」でのインテリアコンテスト |
| リポスト・コメント返信 | ファン化・継続的な接点づくり | ユーザー投稿への積極的な反応 |
| ライフスタイル関連情報 | ブランド世界観の補強 | 姉妹事業(カフェ・サウナ等)との連携発信 |
明日から試せる実践チェックリスト
goodroomの取り組みを自社・自店舗のアカウントに落とし込むための、具体的なアクションをチェックリスト形式でまとめました。
- フィードの直近9〜12投稿を並べて見返し、写真の明るさ・色味・構図に統一感があるか確認する
- 投稿タイトルの1行目に、ターゲットの悩みや願望に直結するキーワード(例:「駅近」「ペット可」「在宅ワーク向け」)を入れているか見直す
- 静止画だけでなく、月1本でもよいのでナレーション付きの短尺動画(リール)を制作する
- 自社ならではの参加型ハッシュタグを1つ決め、プロフィール欄や投稿キャプションに固定表示する
- ハッシュタグ投稿やコメントに対して、週に一度は必ずリポスト・返信の時間を確保する
- 「今すぐ客」だけでなく「そのうち客」に向けた継続閲覧を狙い、購買頻度が低い業種であることを前提に更新頻度・トーンを設計する
- 複数事業・複数店舗がある場合は、アカウントを分けるべきか統合すべきかを、世界観の一貫性を軸に検討する
- 運用担当者が変わっても迷わないよう、写真の選定基準・タイトルの付け方・NGワードを簡単なガイドラインとして文書化する
これらは特別な予算やツールがなくても着手できる項目です。まずは1〜2個から取り入れ、投稿の反応を見ながら継続していくことをおすすめします。
まとめ
goodroomのInstagram運用が支持を集めている背景には、「実在する物件を扱う信頼性」「フィード全体で統一された世界観」「動画による疑似内見体験」「ハッシュタグ企画によるUGCとファン化」という、再現可能な複数の要素が組み合わさっていることが見えてきます。特別な裏技があるわけではなく、地道な写真トーンの統一やフォロワーとの丁寧なコミュニケーションの積み重ねが、結果として業界内での存在感につながっていると考えられます。
自社アカウントの運用に行き詰まりを感じているなら、まずはフィードの世界観を見直すこと、そして参加型の企画でフォロワーとの接点を増やすことから始めてみてはいかがでしょうか。unyouでは、goodroomのような不動産・住宅業界のほか、さまざまな業種のSNS運用事例を掲載しています。自社と近い業態・規模の事例を探したい方は、事例データベースもあわせてご覧ください。
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補足: goodroom自体のフォロワー数は情報源によって数値のばらつきがあったため、要件に従い本文には記載していません。ファイルへの書き込み権限が得られなかったため、上記をそのままチャット出力しています。ファイルとして保存したい場合は権限を許可のうえお知らせください。
ABOUT UNYOU
unyou は、SNS運用の「成功事例」が集まるデータベースです
Instagram・X・TikTok で実際に成果を出しているアカウントを、業種 × トンマナ × プラットフォームで検索・比較できます。掲載しているのは、世の中に公開されている実在アカウントの分析 600件超。 「自社の業種で何が伸びているのか」を、感覚ではなくデータで確かめられます。
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