同志社大学の投稿

同志社大学

概要分析

同志社大学(@doshishauniv_pr)はフォロワー8,774人を擁する公式アカウント。1875年創立の歴史を背景に、学生の出会い・学び・挑戦を「日々の風景」と共に発信し、京都の街並みや煉瓦造りのキャンパス、季節の移ろいを切り取った写真投稿が中心となっている。bioに「個別質問には回答しない」と明記し、広報チャネルとしての立ち位置を明確化している点が運用上の特徴。考察として、受験生・在学生・卒業生・地域住民という多層的なオーディエンスに対し、特定の学部宣伝に偏らず「同志社らしい空気感」をビジュアルで伝えるブランディング型運用に振り切っている。差別化ポイントは、煉瓦×蔦×京都という他大学にはない強固な視覚アイデンティティを軸に、人物より建築・風景を主役にした静謐なトンマナを徹底していること。学べることは、(1)伝統校は「映える固有資産」を毎投稿に必ず1つ入れるだけで世界観が安定する、(2)公式の役割を絞り込むことで投稿テーマがブレない、(3)季節カレンダーに沿った定点観測投稿が長期的なファンを育てる、という3点である。

業界内ポジション分析

教育業界内の規模順位24件中
下位上位 75%(18位 / 24件)上位

教育業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.7万

〜1k
2
▼ HERE
〜1万
5
〜10万
15
〜100万
2
100万+
0

トンマナの定義

セピア寄りの煉瓦色とアイビーグリーンを基調に、彩度を抑えたフィルムライクな質感で統一。明朝体やセリフ系のタイトル組みで知性と歴史を演出し、人物より建築・蔦・季節光を主役に据えた構図が多い。余白を広く取り、テキスト要素は最小限。京都の柔らかな光と煉瓦のテクスチャを活かした静謐で文学的なトーンを徹底している。

企画の切り口

1

四季のキャンパス風景定点

2

学生の挑戦・研究エピソード

3

創立1875年からの歴史的建造物

企画の詳細分析

1

コンテンツ軸・フォーマット

コンテンツの軸は「煉瓦×蔦×京都×季節」という固有資産を起点にした風景・建築写真で、学生の後ろ姿や手元といった匿名的カットを差し込みながら、キャンパスの空気感そのものを商品化している。投稿フォーマットは単写真〜カルーセル中心で、リールやテキストグラフィックは抑制的。190投稿という決して多くない蓄積で世界観を成立させているのは、毎投稿に必ず「煉瓦」「蔦」「京都の路地」のいずれかを織り込む暗黙のルールが効いているためと推察される。

2

競合との差別化

競合となる他の難関私大公式(早慶・MARCH・関関同立)の多くがオープンキャンパス告知・学部紹介・著名OB登壇など「広報チラシ的」運用に陥る中、同志社は告知性を意図的に排除し、ブランド体験の純度を上げる方向へ振り切っている点が最大の差別化。bioの「個別質問は回答しない」明記もこの方針の延長線上にある。

3

エンゲージメント設計

エンゲージメント設計は受験生の即時CV獲得ではなく、在学生・卒業生・京都ファンによる「保存・シェア・想起」を狙う長期型。CTAをほぼ置かず、コメント欄も静かだが、卒業生の自己投影と母校愛が保存行動を生み、ER平均を底上げする構造。フォロワー8,774という規模は早慶比で控えめだが、密度の高いファンベースが特徴。

4

業界課題へのアプローチ

大学広報特有の「学部間の利害調整で発信が総花的になり没個性化する」課題に対し、特定学部を出さず大学全体の景観で語ることで政治的にも安全な発信を成立させている。これは伝統校ならではの解法。

5

代理店が学べる示唆

代理店への示唆は、クライアントの「映える固有資産」を棚卸しし、それを毎投稿に1つ必ず混ぜる制約ルールを設計するだけで世界観は安定するという点。告知を捨てる勇気と、ブランド体験を優先するKPI設計(保存率・ブランドリフト)への合意形成が、伝統あるクライアント運用では決定的に重要となる。

運用のポイント

1

煉瓦校舎を毎投稿に1枚入れ視覚資産を蓄積

2

学生主役より建築・風景優先でブランド感統一

3

季節×キャンパス定点撮影で年間を通じた回遊作り

運用の遍歴

同志社大学公式(@doshishauniv_pr)は、2010年代中盤〜後半にかけて開設されたと推測される。フォロワー8,774・投稿190件という蓄積ペースから、初期は学部・サークル活動の紹介や入試イベント告知など、他大学広報と同様の『チラシ的運用フェーズ』を経た可能性が高い。早慶・MARCH・関関同立がこぞってオープンキャンパス動員や著名OB登壇の告知に走った2018〜2020年頃、同志社も一時的にその流れに追随したが、投稿が総花的になり没個性化する大学広報共通の課題に直面したと推察される。

2

過去の試行錯誤

転換点はおそらく2020〜2022年のコロナ禍。対面イベント告知が機能不全に陥った時期に、無人のキャンパス・煉瓦造りの彰栄館・蔦の絡む校舎といった『建築と季節』に被写体を絞る実験を行い、これが想定外にエンゲージメントを獲得したことで現在の風景・建築主体のブランディング型運用へ収斂したと推測される。リールやテキストグラフィックを抑制し単写真〜カルーセル中心という抑制的フォーマットも、この時期の試行錯誤の結論と考えられる。

3

業界内のタイミング

同業界比較では、関関同立内で見ると立命館・関学が学生主役のリール強化に舵を切ったのに対し、同志社は『動画化・人物化の波に乗り遅れた』のではなく、意図的に乗らなかった遅さが結果的に差別化を生んだ稀有なケース。一方で、bioに『個別質問には回答しない』と明記してチャネル役割を絞る判断は、大学広報業界では比較的早い段階での明文化と推測される。

4

現在に残る継続テーマ

現在も残る過去の名残として、季節カレンダー(入学式の桜・新緑・紅葉・雪の煉瓦)に沿った定点観測投稿は初期から継続している継続テーマで、卒業生の母校愛を毎年呼び起こす装置として機能。明朝体・セリフ系のタイトル組みも、1875年創立という建学の歴史を視覚化する初期からの暗黙ルールとして残存していると見られる。

アカウント情報

Instagram教育ミニマル

フォロワー

8,774

元アカウントを見るデータ取得日: 2026年3月25日
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