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資生堂のトータルメイクアップブランド「マキアージュ」公式アカウント。bioにある「新しい魅力に出会える」というブランドメッセージを軸に、リップ・アイシャドウ・ファンデーションなど主力プロダクトの世界観を伝える投稿が中心と推定される。フォロワー15.7万・投稿225件という比率から、量産型ではなく1投稿あたりの作り込みを重視する戦略がうかがえる。美容カテゴリの中でも、デパコス寄りの上質感を保ちつつ、トレンドメイクの提案やシーズン新色のティザー、ブランドミューズによるビジュアル展開などを織り交ぜることで、購買検討層と憧れ層の両方を取り込むハイブリッド設計と考えられる。公式マーク取得済みで、ブランド資産としての信頼性も担保。投稿頻度より、ブランドの「凛とした女性像」を一貫して提示する世界観統制が差別化の核となっている。
美容業界のフォロワー規模分布(業界平均: 23.4万)
ブランドカラーのウォームベージュ×白を基調に、ゴールド・パールの艶感を効かせた上品な配色設計。タイトルは細身明朝体やセリフ英字でデパコスらしい知性を演出し、商品ビジュアルはスタジオ光のグロス質感とソフトフォーカスで肌・リップの艶を最大化。被写体カットは余白を大きく取り、彩度を抑えたミューズポートレートで凛とした女性像を統一的に提示している。
シーズン新色・限定コレクションのビジュアル訴求
ミューズによるトータルメイクルック提案
アイテム単体のアート的プロダクトカット
コンテンツの軸は『新色×ミューズ×質感クローズアップ』の三層構造で、シーズン新色ティザー→ブランドミューズによるイメージカット→指スウォッチや単品物撮りでの質感訴求というフォーマットを循環させている。投稿225件という抑制された総量からも、量より1枚あたりの完成度を優先する設計が明確。リップ・アイシャドウ・ファンデーションといった主力SKUを軸に、テクスチャの艶や発色を映像で『触感化』することに比重が置かれる。
競合のSUQQU・LUNASOL・DIOR等ハイエンド勢と並ぶ中で、マキアージュは『手の届くデパコス』という資生堂ならではのミドル価格帯ポジションを、過剰にラグジュアリーへ振らず、かつドラッグストア感も出さない絶妙な品位で表現している点が差別化軸。ミューズ起用も国際的トップモデルではなく、日本人女性の理想像に近い等身大の凛とした世界観で、購買検討層の自己投影を促す。
エンゲージメント設計はリールでの新色ストーリーテリングとカルーセルでの色番比較が中核。カルーセル1枚目で完成顔、2枚目以降でパーツ寄り・スウォッチ・カラー番号へと誘導し、保存・比較検討を促す導線。CTAはbioのキャンペーンLPへ集約し、フィード上では販促色を抑え世界観を毀損しない設計。
美容業界特有の『新色の短命化』『口コミ依存』という課題に対し、ブランド固有のミューズ・配色言語を一貫させることで単発バズに頼らない長期的ブランド資産を蓄積。さらに公式バッジと低フォロー数(フォロー中1)で『発信側に徹する』姿勢を明示し、UGCに振り回されない情報源としての信頼性を担保している。
代理店への示唆は、フォロワー15.7万規模でも投稿頻度を上げないという『削る運用』の有効性。トーン統制・色温度・テキスト量の上限をブランドガイドで定量化し、撮影オペレーションをミューズ×プロダクト×スウォッチの3パターンに型化することで、属人化せずに高クオリティを再生産できる。デパコス領域では『毎日投稿』より『沈黙の品位』が差別化になるという、業界文脈に根差した戦略選択を学べる事例である。
ブランドミューズ起用で凛とした女性像を一貫提示
新色・季節限定品のティザー演出で発売前期待を醸成
プロダクト単体カットも世界観を崩さない統一ビジュアル
マキアージュは2005年にブランドローンチされた資生堂のセルフセレクション型メイクアップブランドで、Instagram公式は2010年代後半に開設されたと推測される。初期は紙媒体・TVCM主導のマス広告と連動したキャンペーンビジュアル転載が中心で、フィードは『広告素材の再利用』フェーズだった可能性が高い。蛯原友里・栗山千明・岡本多緒など歴代ミューズの広告ビジュアルを月次新色と連動させる構成は、雑誌タイアップ文脈をそのままSNSに持ち込んだ過渡期の名残と考えられる。
中期(2019〜2021年頃)はリール未対応期で、カルーセル形式の『色番カタログ投稿』や『スウォッチ動画』を試行したと推測される。デパコス各社が一斉にYouTube・TikTokへ拡張したコロナ禍を機に、マキアージュも短尺動画での質感クローズアップを導入し、現在の『ミューズ×新色×スウォッチ』三層フォーマットに収斂したと見られる。投稿225件という抑制された総量は、運用初期の量産を捨てて『削る運用』へ意図的にシフトした証左。
同業界比較では、SUQQUやTHREEなどアーティスティック志向ブランドより『大衆性とデパコス品位の両立』に早く舵を切れた一方、リール本格活用やUGCリポストはADDICTION・DIORに比べやや遅かった可能性が高い。インフルエンサー大量起用にも踏み切らず、ブランドミューズ一本化を貫いた点は資生堂らしい保守的かつ一貫した判断。
現在も残る過去の名残は、明朝体タイトルとウォームベージュ基調の配色言語、そしてフォロー中1という『発信側に徹する』スタンス。これは資生堂本体のブランド管理文化に根ざしたもので、雑誌広告時代から連綿と続く『凛とした日本人女性像』の継承が、フィード全体の世界観統制に色濃く反映されていると推測される。
フォロワー
15.8万