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モスバーガーの公式アカウントは、フォロワー23.9万人・992投稿を抱える大型ブランドアカウント。bioでは『いつもいいねやコメントありがとうございます』とファンへの感謝を冒頭に置き、絵文字を多用した親しみやすいトーンで距離感を縮めている。発信軸は『新商品やおすすめ情報』が中心で、ハンバーガーチェーンとしての商品力をビジュアルで魅せる王道型。『たまにいいねやコメント返信をしております』と明記することで、双方向コミュニケーションへの期待値を適切にコントロールしているのも特徴的。bio末尾ではネット注文への動線を『待ち時間を短縮』というユーザー便益と共に提示し、SNSから自社EC・店舗送客へつなげる導線設計が明確。公式認証取得済みでブランド信頼性を担保しつつ、絵文字とフランクな語り口で大手チェーン特有の堅さを回避。商品写真の訴求力とキャンペーン情報の発信頻度で、既存ファンのリピート購買とブランド想起を狙う運用が推察される。
飲食業界のフォロワー規模分布(業界平均: 15.0万)
ブランドカラーの赤×グリーンを基調に、温かみのある自然光で撮影された商品写真が中心。ハンバーガーの断面や具材のシズル感を捉えたクローズアップ撮影で食欲を喚起。タイトル文字は手書き風や丸ゴシック体でカジュアルさを演出し、絵文字を効果的に配置。被写体は照明で誇張せず、店舗で実際に提供される姿に近いリアルな質感を保ち、大手チェーンながら家庭的で身近な印象を維持している。
新商品・季節限定メニューのビジュアル訴求
おすすめ商品の魅力を伝えるシズル感重視の投稿
キャンペーン・お得情報によるネット注文誘導
コンテンツ軸は『新商品・期間限定メニュー・季節キャンペーン』の3本柱で、特にとびきりハンバーグサンドや菜摘シリーズなどの看板商品リニューアル告知、季節野菜を使った限定バーガー、コラボメニューの発表が定期的に投下される。投稿フォーマットはシズル感重視の単発写真とカルーセルが中心で、商品の魅力を多角度から見せる構成。フィードを開いた瞬間に『食べたい』を喚起する商品写真のグリッド美が設計されている。
競合のマクドナルドやバーガーキングがスピード感・ボリューム・若年層向けインパクトで攻める中、モスは『国産野菜・手作り感・地域素材』というブランド資産を活用し、より丁寧で良質な食体験を訴求。価格訴求型のキャンペーンではなく、商品ストーリーや素材へのこだわりを語ることで、価格競争に巻き込まれない独自ポジションを構築している。
エンゲージメント設計では『たまにいいねやコメント返信をしております』とbioで期待値を適切に下方修正し、大型アカウント特有の対応負荷を回避しつつ、ファンの感情的距離は『🫶🏻』などの絵文字で縮める巧妙な設計。CTAはbio末尾の『ネット注文で待ち時間短縮』に集約され、SNS→自社EC・店舗送客の動線が明確。新商品投稿のキャプションでは発売日と店舗限定情報を必ず明記し、来店動機を即座に作る。
飲食業界共通の課題である『商品の鮮度・温度感が写真で伝わらない問題』に対し、湯気・照り・断面のジューシーさを捉えた撮影技術で克服。また『大手チェーン=画一的』というネガティブイメージを、絵文字とフランクな語り口、地域素材ストーリーで打破している。
代理店への示唆としては『公式認証バッジを持つ大型ブランドでも、対応リソースを明示してコメント期待値を制御することで持続可能な運用が可能』『価格訴求に頼らず商品ストーリーと素材価値で差別化する戦略は、競合過密業界での王道』『SNS単体で完結させず、必ず自社チャネル(ネット注文)への送客導線を設計する』の3点が学べる。フォロワー数を追うのではなく、既存ファンのリピート購買とブランド想起を高める運用設計に学びがある。
bio冒頭でファンへの感謝を述べ親近感を演出している
ネット注文への導線をユーザー便益込みで明示している
コメント返信の頻度を事前明示し期待値を適切に管理している
モスバーガーのInstagram運用は、同社が1972年創業以来築いてきた『国産野菜・手作り・地域共生』というブランド資産をデジタル空間に翻訳していくプロセスとして辿れる。
2010年代前半の開設期は、外食大手各社が公式アカウントを横並びで立ち上げた時期と重なり、新商品告知の一方通行型『電子チラシ』運用だったと推測される。中期(2015〜2018年頃)には、TOBIKIRIハンバーグサンドのリニューアルや菜摘シリーズの再訴求と並走し、商品写真の品質を上げてシズル感重視へ移行した可能性が高い。後期(2019年以降)はコロナ禍での店舗来店減少を受け、ネット注文への動線設計を強化し、現在のbio末尾CTAに結実したと見られる。
過去にはおそらくキャンペーン抽選企画やUGC募集(#モスバーガー等)も試行されたと推測されるが、現在は商品起点の単発写真・カルーセル中心に絞り込み、運用工数とブランド純度のバランスを取った形跡がある。Reels全盛期に動画比率を一気に上げず、静止画のシズル感で勝負する姿勢を維持している点は意図的な選択と見られる。
同業界比較では、マクドナルドが早期からミーム・若年層カルチャー乗っかり型で先行したのに対し、モスは『丁寧で良質』なブランド世界観を崩さない判断を優先し、トレンド追随は遅め。一方で『国産野菜・地域素材』というサステナビリティ文脈の発信は外食チェーンの中で早かった部類に入る可能性が高い。バーガーキングのような挑発的クリエイティブには加わらず、独自路線を貫いている。
現在も残る名残としては、季節限定バーガー(菜摘・とびきり等)の定期投入リズム、手書き風タイトル文字のカジュアル感、赤×グリーンのブランドカラー徹底、そして『たまにコメント返信』という人間味ある期待値設計が挙げられる。これらは創業以来の『家庭的で身近な大手チェーン』というポジショニングを、SNS時代に翻訳した継続テーマと言える。
フォロワー
23.9万
平均いいね
2,930
平均コメント
59