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auの公式Instagramアカウント。bioに「auの様々な取り組みをお伝えしていきます」とある通り、通信キャリアとしての商品・サービス訴求に留まらず、スポンサード活動、社会貢献、エンタメ・スポーツ協賛、キャンペーン情報など、ブランド全体の活動を横断的に発信する総合ブランドメディア型の運用と推定される。金融・保険領域(au PAY、auじぶん銀行、auマネ活プラン等)も含めた多角的なエコシステムを持つKDDIならではの幅広い切り口が強み。三太郎シリーズに代表されるCMキャラクターやタレント起用コンテンツを軸に、テレビCMとの連動でブランド想起を強化。フォロワー約4.7万人・投稿86件と投稿頻度は抑えめで、量より質を重視した「ブランド広告の延長線」としての設計思想がうかがえる。差別化は、auブランドの世界観統一感と、通信→金融→エンタメへと拡張するライフデザイン企業としてのストーリーテリングにある。
金融・保険業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.1万)
auブランドカラーのオレンジを基調に、白背景や淡色グラデーションで明るくクリーンな世界観を構築。三太郎シリーズのキャラクター造形や手描き風のあしらいを差し込むことで親近感を醸成し、商品写真はCM素材を流用したシネマティックな質感と、SNS用のフラットなグラフィック組版を併用。タイトルは丸ゴシック系で柔らかく、コピーは短く視認性重視。テレビCMの世界観をそのままタイムラインに延長する設計。
新サービス・キャンペーン告知(au PAY、マネ活プラン等)
スポンサード/協賛活動(スポーツ・エンタメ・地域貢献)
CM・タレント起用コンテンツのオフショットや裏側
auアカウントは、通信キャリアの枠を超えた『ライフデザイン企業』としてのブランドメディア運用を体現する事例である。
コンテンツの軸は『三太郎シリーズを中心としたCM連動投稿』『au PAY・auじぶん銀行などの金融サービス訴求』『パートナーシップ・スポンサード活動(スポーツ・エンタメ協賛)』『キャンペーン告知』の4本柱で、フォーマットはCM切り出しのリール、キャンペーン告知の単発画像、キャラクター活用カルーセルが中心。投稿86件・フォロワー4.7万という量より質の設計は、ブランド広告の延長としてのIG運用という思想を示す。
競合のドコモ・ソフトバンク公式と比較すると、auは『キャラクターIPの一貫活用』で抜きん出ており、三太郎という10年以上育てた資産をSNS文脈に転用できる点が圧倒的差別化要因。料金プラン訴求一辺倒に陥らず、エンタメ性で日常接点を作っている。
エンゲージメント設計はCTA直結型ではなく『ブランド想起の積み上げ型』。リールでCM体験を再現し、カルーセルでサービス詳細をストーリーテリング、キャプションは短文+ハッシュタグ最小化で広告色を抑える。直接的な「リンクをタップ」は控えめで、ブランド世界観の保持を優先。
金融・通信という『硬く・複雑で・差別化しづらい』業界課題に対し、auはキャラクターと世界観でカテゴリーエントリーポイントを柔らかく拡張するアプローチを取る。au PAYやマネ活プランといった金融サービスも、三太郎的世界観の中で語ることで心理的障壁を下げている。
代理店への示唆は3点。第一に、SNSをCPA装置ではなくブランド資産の保管庫として設計する勇気を持つこと。第二に、IP・キャラクター・タレントなど既存のマス広告アセットをIGフォーマットに最適化して二次活用する設計力。第三に、フォロワー数や投稿頻度KPIに振り回されず『ブランドの記憶想起にどう寄与したか』という上位指標で運用評価する体制構築である。
三太郎等のキャラクターIPを活用したCM連動で高い認知度を投稿に転換
通信・金融・エンタメを横断するライフデザイン企業としての一貫した世界観
投稿頻度を絞り1投稿あたりの完成度・ブランド純度を担保
auのInstagram運用は、KDDIのブランド戦略の変遷と密接に連動してきたと推測される。
開設初期(2010年代中盤と推測)は、おそらく『料金プラン告知・新機種訴求』中心のキャリア事業者標準型運用だった可能性が高く、ドコモ・ソフトバンクと横並びの『販促掲示板』的役割を担っていたと考えられる。その後2015年前後の三太郎シリーズCM大ヒットを受け、TVCM資産のSNS二次活用フェーズへ移行し、現在の『キャラクターIP×ブランドメディア型』運用に辿り着いた流れが濃厚。さらに2019年のau PAY立ち上げ、2022年のauマネ活プラン発表など金融エコシステム拡張に合わせ、通信単独訴求から『ライフデザイン企業』としての多角発信へと役割を再定義してきたと見られる。
過去にはおそらく新機種開封リール、料金比較カルーセル、店舗キャンペーン告知など量産型企画も試した形跡があると推測されるが、現在の投稿86件という極端に絞られた件数は『質重視への大胆な整理・過去投稿の一部削除』を経た結果の可能性が高い。CM切り出しリール・キャンペーン単発画像・キャラクターカルーセルという3フォーマットに収斂している。
同業界比では、キャラクターIPのSNS転用は競合より早かった一方、ショート動画ネイティブ企画(リール専用オリジナル制作、UGC活性化、社員出演系)はドコモ・ソフトバンクと比べやや慎重・後発的で、TVCM資産依存度が高い印象。インフルエンサー起用やライブ配信活用も控えめと推測される。
現在も継続する名残として、三太郎シリーズの一貫起用(10年超)、オレンジ基調のブランドカラー統一、丸ゴシック系の柔らかな組版、広告色を抑えた短文キャプション設計が挙げられる。これらは『マスブランド広告の世界観をタイムラインに延長する』という開設当初からの思想が今も中核に残っている証左と言える。
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