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ユニ・チャームのペット用品ブランドによる公式アカウント。bioに「リポスト画像募集中」「#ペットとずっと をつけて投稿するとご紹介」と明記されており、UGC(ユーザー投稿)を起点にコミュニティを育てる設計が明確。51,672フォロワー・789投稿という規模感は、ペット業界ブランドアカウントとして安定したベースを持ち、商品プロモーションよりもユーザーの愛犬・愛猫の写真を主役に据えることで「親しみやすさ」と「ブランド愛着」を両立している。医療・健康業種の中でもペット領域は感情訴求が効きやすく、飼い主の日常に寄り添う姿勢を打ち出すことで、商品単体の宣伝ではなく「ペットとずっと一緒にいられる暮らし」というブランドメッセージを浸透させている点が特徴。公式認証アカウントとしての信頼性と、UGC中心の温かみある世界観を両立させる運用設計が差別化ポイント。
医療・健康業界のフォロワー規模分布(業界平均: 4.4万)
ペットの毛並みや表情を引き立てる自然光ベースの柔らかな色調を採用し、白・ベージュ・淡いパステルを基調にした統一感のあるフィード設計。フォントは丸ゴシック系で温度感を演出し、UGC由来の生活感ある写真をそのまま活かす編集方針。商品ロゴや販促コピーは最小化され、被写体である犬猫が主役になる余白設計が徹底されている。
ユーザー投稿の愛犬・愛猫リポスト
ペットとの日常シーン・暮らしの一コマ
ブランドキャンペーン・季節イベント連動投稿
コンテンツ軸は『#ペットとずっと』ハッシュタグで集まったUGCのリポストが中核を成し、自社制作の商品訴求コンテンツは脇役に徹する構造。789投稿という蓄積の中で、犬の日・猫の日などの記念日企画、季節の暮らし提案、たまに挟まる商品紹介という3層構成で運用されており、UGC比率の高さがフィード全体の温度感を作り出している。
競合のペット用品ブランド(マースジャパン、ロイヤルカナン等)が獣医師監修コンテンツや栄養学解説でアカデミックな信頼を訴求するのに対し、ユニ・チャームは『飼い主の日常の幸せ』という情緒的レイヤーで差別化。商品スペックではなく『ペットと暮らす時間そのものの価値』を可視化することで、おむつ・トイレシートというコモディティ化しやすい商材を情緒商品に転換している。
エンゲージメント設計は『リポスト=紹介される』という明確なインセンティブで投稿参加を促進し、フォロワー側に能動的な投稿動機を埋め込んでいる点が秀逸。CTAは派手な購入誘導ではなく『#ペットとずっと で投稿してね』という参加型CTAに統一され、コミュニティ形成と二次拡散を同時に実現。フォロー数3という極端な絞り込みも『ブランド側からは追わない、ユーザーから集まる』という設計思想の表れ。
ペット用品業界特有の『商品差別化の難しさ』『感情訴求と機能訴求の両立』という課題に対し、機能訴求は公式サイトに完全に切り分け、Instagramは感情訴求とブランド愛着醸成に特化する明確な役割分担で解決。また『ペットロス』『高齢ペット介護』といったセンシティブテーマも飼い主目線で寄り添う発信が可能になっている。
代理店が学ぶべき示唆は、UGC運用は『ハッシュタグ設置』だけでは機能せず、『リポスト時のクレジット表記の丁寧さ』『被写体のペットへの敬意ある紹介文』『公式認証バッジの信頼性』という3点セットが揃って初めて投稿動機が生まれること。さらにブランド単独で完結させず、飼い主コミュニティの一員として振る舞う『ブランドの脱中心化』という運用思想こそが、長期的なファンダム形成の鍵であることを示している。
指定ハッシュタグ「#ペットとずっと」によるUGC収集の仕組み化
リポスト中心で投稿コストを抑えつつコミュニティ参加感を醸成
ブランドメッセージ『ペットとずっと一緒に』を投稿ポリシーに統合
ユニ・チャームのペット事業は1990年代から『デオトイレ』『マナーウェア』等で市場を牽引してきた歴史があり、Instagram公式アカウントもおそらく2015〜2017年頃に開設されたと推測される。初期フェーズでは商品ビジュアル中心のカタログ的投稿が主軸だった可能性が高く、新商品告知・パッケージ写真・キャンペーン告知といった『ブランド発信型』運用が想定される。しかし789投稿という蓄積を踏まえると、途中で『商品訴求では伸びない』というペット用品業界共通の壁にぶつかり、2018〜2020年頃にUGCリポスト型へと大きく舵を切ったと推測される。
過去には犬の日・猫の日記念キャンペーン、季節フォトコンテスト、インフルエンサー起用投稿など複数フォーマットを試行した形跡があり、最終的に『#ペットとずっと』という長期ハッシュタグに資産を集約する形に収斂したと考えられる。タイアップ・動画リール・ストーリーズハイライトなども試したうえで、フィードはUGC静止画を主軸に据える現在の3層構成(UGC/記念日/商品)に辿り着いた可能性が高い。
同業界比較では、UGCハッシュタグ運用への移行は『早かった』側に属する。マースジャパンやロイヤルカナンが獣医師監修の機能訴求コンテンツに長く留まっていたのに対し、ユニ・チャームは早期に感情訴求レイヤーへ振り切った。一方、リール動画・ショート動画への本格シフトは『やや遅かった』可能性があり、現在も静止画UGC中心の構成が続いている点は、コミュニティの温度感を守るための意図的な選択とも、動画リソース不足の現れとも解釈できる。
現在も残る過去の名残として、フォロー数3という極端な絞り込みは『公式アカウントは追わない、追われる側』という初期からの設計思想の継続と推測される。また『ペットとずっと』というブランドメッセージはおむつ・介護用品事業との接続を意識した長期テーマであり、高齢ペット・ペットロスというセンシティブ領域への寄り添いも継続テーマとして根付いている。商品名を前面に出さない控えめな編集方針も、初期の試行錯誤を経て確立されたブランドコードとして現在まで一貫して保たれている。
フォロワー
5.2万