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東京大学公式アカウント。bioに記載の通り「キャンパスの風景や大学の教育・研究活動」を主軸に、日本最高峰の総合大学としての知的資産を視覚的に発信。安田講堂や赤門といったアイコニックな建築、四季折々のキャンパス風景、最先端の研究成果、学生・教職員の活動など、多面的なコンテンツで「東大」というブランドの解像度を高める設計。日英バイリンガル対応で国内志望者だけでなく海外研究者・留学希望者にも訴求し、認証バッジ付き公式アカウントとして信頼性を担保。フォロワー4.5万・投稿567件という規模感は、派手なバズ狙いではなく長期的なブランド資産構築型の運用を示唆。教育機関広報の王道である「権威性×親しみやすさ」のバランスを、キャンパスの日常切り取りで実現している点が差別化ポイント。受験生・在学生・卒業生・研究者コミュニティなど多層的なステークホルダーを一つのフィードで繋ぐ、大学広報の基準点的存在。
教育業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.7万)
自然光を活かしたドキュメンタリータッチの写真が主軸。煉瓦色の赤門・銀杏並木の黄金・安田講堂の重厚なグレーといったキャンパス固有の色彩を季節ごとに切り取り、彩度を抑えた落ち着いたトーンで統一。テキストオーバーレイは最小限、キャプションは日英併記の明朝体的フォーマルさを保ち、編集の作為を排した「ありのままの東大」を演出する報道写真的な品格が特徴。
キャンパス建築(安田講堂・赤門)と四季の風景
研究成果・教員インタビュー・学術イベント
学生生活・サークル・式典など大学の日常
コンテンツの軸は「キャンパスの風景」「研究・教育活動」「学内イベント」「学生・教職員の日常」の4本柱。単発フィード投稿が中心で、リールやカルーセルに依存しない静的な写真主体の構成。安田講堂・赤門・三四郎池といったアイコニックスポットと、季節の銀杏・桜・雪景色を組み合わせた「東大らしさ」の反復強化が見られる。
他大学公式アカウントが受験生獲得のためのキャンパスライフ訴求や学生インフルエンサー起用に傾く中、東大は意図的に「学生の顔」よりも「場所・建築・研究」を前面に出し、個ではなく機関としての権威を保つ差別化を選択。これは既に最難関ブランドが確立されているがゆえに可能な、攻めない強さ。
エンゲージメント設計は控えめで、CTAやハッシュタグ誘導はほぼ皆無。投稿頻度を抑え、ハイクオリティな1枚で語る「写真集型」運用により、いいね数より保存・ブランド想起を狙う長期設計。日英併記キャプションで海外研究者・留学希望者という質の高い少数層に深く刺す。
教育機関広報の課題である「権威性と親しみやすさの両立」「多層ステークホルダー(受験生・在学生・卒業生・研究者・寄付者)への同時訴求」に対し、誰もが共有できる「キャンパスの美しさ」という最大公約数を軸に据えることで解決。政治的・宗教的中立性を保ちつつ、誰も傷つけない普遍的な美意識で全層を繋ぐ。
代理店が学ぶべき示唆は3点。第一に、強力なブランドを持つクライアントでは「足し算」より「引き算」の運用が効くこと。第二に、KPIをフォロワー増・エンゲージメント率に置かず「ブランド資産の蓄積」に置き直す勇気。第三に、日英併記やフォーマルなトーンといった一見地味な施策こそが、認証バッジ付き公式アカウントの信頼性を担保する。バズを狙わず「機関の品格を200年単位で守る」覚悟を持った運用設計の教科書的事例である。
日英バイリンガルで国内外の知的層に同時訴求
歴史的建造物と季節風景でブランド資産を蓄積
公式認証で受験生・研究者層への信頼性を担保
東京大学公式Instagramの運用遍歴は、日本の国立大学広報のデジタル化と歩調を合わせて推移してきたと推測される。
初期フェーズ(2015年前後の開設と推測)は、広報課が紙媒体『淡青』やウェブサイトの素材を流用した『お知らせ告知型』運用で、入学式・卒業式・受賞ニュースの記録投稿が中心だった可能性が高い。中期(2018〜2020年頃)には海外大学(MIT・Harvard・Oxford)の公式アカウントが洗練されたキャンパスフォト運用で存在感を高めたことを受け、日英併記化・写真品質向上へとシフトしたと推測される。コロナ禍(2020〜2022年)で対面イベントが消失した時期に、現在の主軸である『無人のキャンパス風景・建築美』フォーマットが結果的に定着した可能性が高い。
過去には学生インタビュー・研究者紹介リール・UTokyo Newsとの連動投稿など複数フォーマットを試行した形跡が推測されるが、最終的に『個』を排し『場所と季節』に収斂したのは、特定の学生・研究者をフィーチャーすることへの内部調整コストと、東大ブランドの権威性を希薄化させないという判断の結果と思われる。
同業界比較では、早かった点として『日英バイリンガル化』『認証バッジ取得』『フォーマル基調の維持』が挙げられ、これは海外研究者向け広報を意識する旧帝大の中でも先行的。一方で遅かった点はリール活用・学生クリエイター起用・カルーセル多用などのトレンド対応で、慶應・早稲田・京大が学生主体アカウントで親近感を打ち出す中、東大は意図的にトレンド追随を控えた。
現在も残る過去の名残として、安田講堂・赤門・三四郎池の反復登場、明朝体的フォーマルキャプション、季節モチーフ(銀杏・桜)の年次ローテーション、控えめなハッシュタグ運用が継続テーマとして機能しており、これらは『200年単位の機関広報』という長期視座を示す運用遺産である。
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