
【公式】エイベックス エンタテインメントビジネスマスター
概要分析
エイベックスが運営するエンタメビジネス専門スクール「avex Entertainment Business Master」の公式アカウント。bioにある通り、現役受講生が編集主体となり、受講生・OBOGの活動を発信する『中の人=学生』型の運用が最大の特徴。1137投稿という蓄積は学校系としては相当な厚みで、フォロワー3878という規模感から見ても、不特定多数への拡散よりも『入学検討者・在校生・卒業生コミュニティ』というクローズドな関係層への深いリーチを狙う設計と読める。エンタメ業界という華やかな題材を、運営側ではなく学生視点で切り取ることで、公式広報にありがちな堅さを排除し、受講のリアルな空気感を可視化。スクール選びにおける『誰が、どんな雰囲気で学んでいるか』という最大の不安要素に対し、当事者発信で答える構造になっている点が差別化軸。HPへの導線も明確で、認知→憧れ→資料請求という業界研究中の高校生・若年層のジャーニーに沿った設計。
業界内ポジション分析
エンタメ業界のフォロワー規模分布(業界平均: 18.6万)
トンマナの定義
avexコーポレートカラーの黒×ピンク〜パープルのネオン的グラデーションをアクセントに、ベースは白背景+ゴシック体で清潔感を確保。写真はスマホ撮影のラフなスナップとイベント現場のドキュメンタリー的カットが中心で、被写体は受講生の顔出し笑顔ショット多め。スタジオ撮影の作り込みではなく『学生が撮った今この瞬間』のリアルな温度感を優先した編集設計。
企画の切り口
受講生密着・授業レポートのリアルドキュメント
卒業生の業界デビュー・活動現場の追跡紹介
エンタメ業界ゲスト講師・特別イベントの舞台裏
企画の詳細分析
コンテンツ軸・フォーマット
コンテンツ軸は『現役受講生による校内ドキュメント』。授業レポート、特別講師(avex所属アーティスト・現役プロデューサー等)登壇回のバックステージ、受講生ライブ・イベント運営の裏側、OBOG活躍紹介の4本柱で構成。フォーマットはカルーセル中心で、表紙に手書き風タイトル+人物カット、2枚目以降で授業内容や登壇者プロフィールを文字情報で補強する『ミニ記事型』が定着。リールはイベントダイジェストや受講生インタビューに限定運用。
競合との差別化
競合となる音楽・エンタメ専門学校(ESPや東京スクールオブミュージック等)が学校公式広報主導の『施設・カリキュラム訴求型』であるのに対し、本アカウントは編集権限を受講生に委譲した『当事者メディア型』で差別化。avexブランドの権威性を背景に持ちながら、語り口は学生目線で構築されており、企業公式の堅さと学生メディアの親近感を両立させている点が唯一無二。
エンゲージメント設計
エンゲージメント設計は『拡散より深度』に振り切った構造。CTAは『プロフィールのHPリンクから資料請求』の一本化で、フォロー28という極端に絞った運用からも、検討層との1対1的な関係構築を志向していることが読み取れる。カルーセル後半に必ず『次回の体験授業情報』や『募集要項』を差し込む導線設計で、認知投稿が直接コンバージョン経路に接続される。
業界課題へのアプローチ
スクール業界最大の購買障壁である『誰が・どんな雰囲気で学んでいるか不透明』という不安に対し、受講生の顔・声・日常を継続的に可視化することで解消。さらにavex本体との接続を講師招聘投稿で証明し、『本物のエンタメ業界に繋がる』という訴求を、広告コピーではなくコンテンツの蓄積で立証する戦略を採る。
代理店が学べる示唆
代理店への示唆は3点。第一に、BtoC寄りの『検討期間が長く高単価な商材』(スクール・住宅・サロン等)では、フォロワー規模より『当事者の声の蓄積量』がCV貢献度で勝るため、KPIをリーチ数からプロフィールアクセス・リンククリックに再設計すべき。第二に、編集権限のクライアント内製化(特にエンドユーザー側への委譲)は、ブランド毀損リスクと引き換えに圧倒的な一次情報量を生む。代理店の役割は『撮る人』ではなく『型を設計し品質ガードレールを引く人』へ移行する。第三に、親ブランド(avex)の資産を講師招聘という形でコンテンツに織り込む設計は、グループ企業案件における横断活用のテンプレートとして応用価値が高い。
運用のポイント
現役受講生が運用することで生まれる等身大の説得力
OB/OGの活動紹介でキャリア後の未来像まで可視化
1137投稿の蓄積が学校の活気と継続性を証明
運用の遍歴
運用フェーズの変遷
エイベックスのスクール事業自体は2010年代後半から本格化しており、本アカウントもおそらく2018〜2020年頃の開校期前後に立ち上げられたと推測される。初期フェーズはavex本体の広報文脈を踏襲した『コーポレート広告型』、すなわち校舎・カリキュラム・所属アーティスト講師の権威性を前面に出した訴求が中心だったと考えられる。中期に入ると、専門学校市場全体がTikTok・リール台頭で『施設訴求では刺さらない』局面を迎え、競合のESP・東京スクールオブミュージックがオープンキャンパス告知中心の運用を続ける中、本アカウントは2022〜2023年頃を境に編集権限を受講生側に委譲する『当事者メディア型』へ大きく舵を切ったと推測される。現在の1137投稿という蓄積はこの転換以降に厚みを増した可能性が高い。
過去の試行錯誤
過去にはavex本体アカウントと同様のスタジオ撮影主体の作り込みカット、講師単独のインタビュー縦長画像、コーポレートカラーを強く出したテンプレ投稿などを試行したと推測されるが、フォロワー伸長と検討層の反応を見て、現在のスマホスナップ+手書き風タイトル+カルーセルミニ記事型に収斂したと読める。リール多投フェーズも経た上で、現在はイベントダイジェストとインタビューに用途を絞っている点も試行錯誤の結果と考えられる。
業界内のタイミング
同業界他社比較では、『学生主体編集』への移行は早かった部類に入る。音楽・エンタメ専門学校の多くが依然として広報主導であり、受講生に編集を委ねる体制は珍しい。一方、TikTokやショート動画への全面シフトは遅めで、Instagramカルーセルという『深く読ませる』フォーマットに留まっている点は保守的とも言える。
現在に残る継続テーマ
現在にも残る名残として、表紙の黒×ピンクのネオングラデーションはavexブランドの一貫した視覚資産であり開設当初から継続。『特別講師としてのavexアーティスト登壇』という権威接続コンテンツも初期から続く看板企画で、ブランド本体の引力をスクール側へ流す導線として機能し続けている。
アカウント情報
フォロワー
3,878



