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早稲田大学公式Instagramアカウント。bioの「Contribute, explore, belong(貢献し、探求し、所属する)」というメッセージから、単なる大学広報ではなく、在学生・卒業生・受験生・教職員すべてのステークホルダーに「早稲田コミュニティへの帰属意識」を醸成する設計が読み取れる。投稿軸はキャンパス風景・学生活動・研究成果・式典イベント・国際交流など多岐にわたると推定され、923投稿という蓄積は10年単位の継続運用を示唆する。公式認証マークとフォロワー9万人規模は、国内私大トップクラスのSNS基盤を裏付けている。ハッシュタグも日英併記で、海外受験生・留学生層への訴求も意識した設計。差別化ポイントは「歴史×グローバル×学生主体」という早稲田ブランドの三本柱を視覚的に体現している点。
教育業界のフォロワー規模分布(業界平均: 2.7万)
早稲田カラーのえんじ(臙脂)×白を基軸に、大隈講堂のシンボリックな赤レンガと早稲田ブルーの空を切り取った構図が頻出。写真は自然光を活かしたドキュメンタリータッチで、学生の表情や式典の荘厳さを誇張なく捉える。タイトルは明朝系セリフで歴史的権威を、サブコピーはサンセリフで国際性を両立。彩度は抑えめでアカデミックな品格を保つ編集方針。
キャンパスの四季と象徴的建築(大隈講堂・キャンパス風景)
学生・研究者の活躍紹介(部活動・研究成果・国際舞台)
大学行事・伝統イベント(入学式・早慶戦・ホームカミングデー)
(1)コンテンツ軸は『キャンパスライフ×研究成果×式典・伝統行事×国際交流』の4本柱で構成され、入学式・早慶戦・稲門祭などの年中行事をアンカーに、日常のキャンパス風景フィードと学生主体のリール投稿で補完する設計。923投稿という蓄積は1ヶ月8〜10投稿ペースの長期継続を示し、季節感とブランド資産の両立を実現している。(2)競合の慶應・上智・MARCH系公式アカウントが『広報資料の延長』に留まる中、早稲田は『Contribute, explore, belong』という参加型メッセージで在学生・OB・受験生を同一コミュニティとして括る点が決定的な差別化。えんじカラーの強烈なブランド資産と、大隈重信以来の『進取の精神』を視覚化する構図設計が他大学には模倣困難な独自性を生んでいる。(3)エンゲージメント設計はリールでの学生インタビューや部活動ハイライト、カルーセルでの研究紹介・キャンパスツアーが主力。CTAはlinktr.ee経由でオープンキャンパス・公式サイト・YouTube・海外向け英語ページへ分岐させ、9万フォロワーの多様な属性(受験生/在学生/OB/留学希望者)を適切に振り分ける導線設計が秀逸。日英ハッシュタグ併記でアルゴリズム上の発見性も担保。(4)大学SNSの業界課題である『広報臭の払拭』『受験生層へのリーチ低下』『卒業生エンゲージメント維持』に対し、学生主体のUGC的トーンと式典コンテンツによる帰属意識の再点火という二面戦略で応えている。研究成果も論文発表ではなく『誰が何を変えるか』という人物軸で語ることで親近感を担保。(5)代理店が学ぶべき示唆は3点。第一に、ブランドカラーを徹底順守することで投稿単体でも認識可能な視覚資産を構築できる点。第二に、コミュニティ帰属意識を中核メッセージに据えれば、商品訴求型ではない『関係性のSNS』が長期的にエンゲージメントを生む点。第三に、歴史的資産を持つクライアントには『伝統の再解釈』を投稿軸に据えることで、ノスタルジーと現代性を両立できるという編集戦略である。
日英バイリンガル運用で国内外双方の受験生・在学生に同時訴求
923投稿の蓄積で大学の年間サイクル(入学式・早慶戦・卒業式等)を体系化
「belong(帰属)」を軸にOB・OG・受験生まで巻き込むコミュニティ設計
早稲田大学公式Instagramの運用遍歴は、おそらく2013〜2015年頃の開設期に遡ると推測される。国内私大の公式SNS参入は慶應義塾(2013年頃Twitter主軸)よりやや遅れ、Instagram単独運用としてはMARCH群(明治・立教等)とほぼ同時期、上智・ICUといった国際派私大よりはやや早い『中堅先発組』のポジションだった可能性が高い。923投稿という蓄積から逆算すると、月8〜10投稿ペースで約10年継続しており、これは大学公式アカウントとしては国内最長クラスの運用歴と推定される。 第一フェーズ(推定2014〜2017年)は『広報誌のデジタル化』段階で、入学式・卒業式・早慶戦などの式典写真を一眼レフで撮影した記録的投稿が中心だったと推測される。当時は他大学同様『広報資料の延長』に留まっていた可能性が高い。第二フェーズ(推定2018〜2020年)でストーリーズ・リール機能の登場に合わせて学生主体のUGC的トーンへ転換、『Contribute, explore, belong』というブランドメッセージの整備もこの時期と思われる。第三フェーズ(2020〜2022年)はコロナ禍でキャンパス閉鎖を受け、オンライン授業風景・自宅学習・リモート稲門祭など『不在の早稲田』をいかに視覚化するかという難題に直面し、ここで研究者・学生個人にフォーカスする人物軸が確立されたと推測される。 試行錯誤の痕跡として、過去のキャンパスツアー動画フォーマットや教授インタビューシリーズなどが現在のカルーセル形式に統合されていった可能性が高い。同業界比では、英語ハッシュタグ併記による海外受験生対応は上智・ICUに次いで早く、リール導入は慶應よりやや先行した印象。一方、TikTok進出や学生インフルエンサー起用は他私大より慎重で『遅かった』領域と推測される。 現在に残る名残として、大隈講堂×えんじカラーの定点構図、早慶戦・入学式・稲門祭という年中行事アンカー、明朝系セリフ書体での権威性表現は開設初期から一貫しており、10年蓄積されたブランド資産が今なお運用骨格を支えていると考えられる。
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